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2018年5月16日~5月30日
ベトナム 旅の記録



5月16日
ハノイ到着』

14時30分
関西国際空港発、広州経由でベトナムの首都、ハノイのノイバイ空港に到着。

閑散としたノイバイ空港内は
ねっとり、じっとりとした暑さ。
関空からはパーカーを羽織ってきたが、全く必要なし。

ノイバイ空港の出入り口ゲート付近では、花売りのベトナムお姉さんに対して若い警備員のベトナム青年が、勤務中にも関わらず何やらちょっかいを出していて、楽しそうにのんびりと談笑をしている。そんな光景が些細なことながら日本ではあまり感じられない、微笑ましい雰囲気と時間の流れでギャップを感じた。


両替等の準備を整えて、空港からハノイ市街地へ。
貧乏旅という事でタクシー等ではなく、乗り合いのミニバス(ミニバン)に乗り込む。
早速、苦手な値段交渉。
中心街まで500000ドン(約2500円)とふっかけられたが、最終的には40000ドン(約200円)になります。
そんな胡散臭さに恐怖を感じて、情緒が不安定に。

西洋のバックバッカー若者数人、ベトナム人女性二人、男性一人と乗車して出発。
しかし案の定、街の中心地まではバスは向かってくれずに途中の大通りの道端で降ろされます。
『ここからずっとまっすぐ歩いて行ったら着くわ』と運転手のおっちゃんに肩を抱かれ、仕方がなく重たいリュックを背負ってザクザクと歩いて中心街へ向かう。

それにしてもベトナム道路事情、写真や映像では認識していたが、まともに舗装されていない道筋には全く信号機など見当たらず、加えて交通量の多さ、特にスクーターの量、更にハイスピーディーな滑走、鳴り止まないクラションの爆音に驚愕。
しかし、そんな荒唐無稽な光景を目の前にして、遂に念願のベトナムにやって来たんだという、ワクワクとした気持ちが心の底から実感できた。
決して広い通りではないにも関わらず、ギリギリの状況でよく運転できますなぁ、と、時折、行き交うスクーターに轢かられそうになりながらも、妙に感心してハノイの道路事情をドキドキして眺めて歩いた。

のんびり1時間ほどかけて、なんとか徒歩でホアンキエム湖周辺のハノイ市街地に到着。
リュックが非常に重く、慣れない暑さと状況もあって、すでに疲労困憊。
しかし、今夜中に泊まる宿を探して決めなければいけません。
呑気にアイスクリームを食べながら、旧市街方面の安宿をふらふら探し歩き回るものの、とにかく低コストに納めたいという根性と、そして要領の悪さ、語学と会話力の無さが相まって、なかなか宿を決めれず、どんどん日が暮れていきます。
 

午後20時頃、散々歩き回って、ようやく、ここで良いかな⁉と決めてチェックイン。
ハノイ旧市街ドンスアン市場近くの宿、ドミトリーで一泊140000ドン(約700円、格別に安い)に決定。シャワーはこちらの確認ミスで冷水しか出ず、ショックが大きい。
とはいえ、まずは自分にとっては難関の1日目の泊まる宿を決める事ができたので、宿のロビーにあるソファに腰掛けてタバコをすいすいしながら、思いっきり安堵感に浸ります。

冷房シャワーを震えながら浴びて、一息ついたところで夜市で賑わう旧市街へ繰り出す。
早速、ベトナム食(フォー等)に食いつきたいところであるが、引っ込み思案の性格が炸裂して、人混みに溢れてガヤガヤした屋台等に一人で入る事ができず、コンビニで缶ビールとスナックを購入して街をプラプラ冷やかす。
冷やかすと言いつつも、夜市の溢れる活気と熱気、飛び交うリズミカルなベトナム語に、綺麗な顔立ちをした女の子達を眺めながら、終始、静かなる興奮を感じていた。

それにしても、夜の街を色々ぶらつくのは良いが、数多ある通りが延々と迷路みたいにかなり複雑で、宿までの道のりがわらからなくなって迷子になります。
これはハノイ滞在中、日夜関係なく何度も。でもそれがまた非日常的で面白い。

地元の家族連れや、カップル、外国人観光客で賑わう夜のホアンキエム湖や、その周辺をベンチに腰掛けてビール片手にキョロキョロ眺めがら、腕時計で日付を何度も確認する。

これから15日間をかけて、北のハノイから南のサイゴンまでのベトナム一人旅.....。
なにしろ特にコレといった旅の目的はなく、その他諸々と無計画なまま、突発的にベトナムに来てしまったので、急になんだか今後の先行きが色々と不安になってくる。
これからどうなるやら。
0時頃に宿のベッドで就寝。


続く