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2018年5月16日~5月30日
ベトナム 旅の記録

5月17日

ハノイ滞在2日目』

7時起床。
泊まったドミトリーの部屋には二段ベッドが4つと小型のロッカーが8つ、共用のシャワーとトイレ、エアコンが設けられた立派な設備。
初日は西洋の若者が各二人と、自分との3人での宿泊。あいさつ以外は特に会話はなし。
朝は早々に身支度を済ませ、階段を降りて宿のロビーへ。


宿の玄関ロビーのベンチに座りながら、ぼんやり通りを眺めていると、ノンラーを被ったおばちゃん達が元気良く天秤棒を担ぎながら、バナナやパンを練り歩いて売っている姿を多く見かけます。
寝起きでぼんやりしていると、華奢で可愛いらしいおばちゃんがこちらに気付き、ニコニコして近つきながらセールスにやってきました。
結局、商品は購入しませんでしたが、こちらが日本人だとわかると、赤ちゃん言葉みたいな可愛い日本語で色々話しかけてくれました。
『ありがとう』
『こんにちは』
『パンおいしいよ』
『さようなら』などなど。
それに対してこちらも
『シン カムゥン(ありがとう)』
『タン ヴェッ(さようなら)』
『アンコムチュア❓(ご飯食べた❓)』などと、全くなってない下手なベトナム語を並べて、お返し。
笑顔がほんとに子どもみたいで可愛いらしいこのおばちゃんは、ハノイ滞在中、毎朝、宿の玄関前で寝ぼけてぼんやりしてるこちらに気付くと、ニコニコしながら手を振ってくれたり、赤ちゃんみたいな可愛い声と日本語で『おはよう』と声をかけてくれて、元気をくれました。



お昼前に宿付近の市場で買い物をした後、市場前のロータリーでバイクタクシーのおっちゃんと交渉して、5時間ほどチャーターする事にしました。
ドライバーはチュオムさんという方で、寡黙なすごく優しい目をしたおっちゃんです。50代で子供が5人、それでも見た目はかなり若く見えます。
気になる場所や行ってみたいところをガイドブックを見せながら街の中をグングン走ってくれました。


お昼過ぎ頃、お腹が空いてきましたので
『昼食をとりたいです。チュオムさんのお勧めの、地元の方がよく行くようなお店に連れていってください』と伝える。

しかし、なかなか上手く伝わらなかったようで、普通にお洒落な雰囲気のレストランに連れていってくれました。
料理の値段もベトナムの物価としては、ぼちぼち中級クラスのようで、なにより外国旅行者のニーズに合わせたような趣もあり、残念ながら思っていたお店とは違いました。

『ここで食べてきなさい。私は少し近所で休憩をとるので1時間後にまたあなたを迎えに来ますね』
というような事を仰り、僕はといえば店の前にぽつんと一人残されて、チュオムさんは一旦家にでも帰ったのでしょうか、バイクを飛ばしてどこかに行かれました。
結局そのお店では食事せず、近くの路地を入っていったところに、いかにも庶民的で近所の人が集まるような賑やか食堂を見付けたので、勇気を出してそこに潜入。


そこはバイキング形式で(現地ではコムビンザンといって、ベトナムの大衆食堂では一般的なスタイルらしい)ごはんが乗ったプレートを持って、おかずを盛る担当の人にプレートを渡し、あれ入れて、これ入れてとチョイスして綺麗に盛ってもらいます。

『こんにちわ❗』
ベトナムに来て以来、初めて自分の中で精一杯の元気と笑顔でお店に入っていきました。
旅行者が寄り付くような雰囲気ではありませんでしたので、お店の方も周りのお客さんも、なんじゃこいつは、といった感じでしたが、親切に対応、案内をして下さって有難かった。
焼き魚を中心に色々とプレートに盛って頂く。

その後、チュオムさんと再度合流して、引き続きハノイをバイクで散策した後、夕方前にはホテルに帰宅。
夕食前にハノイ駅に向かい、窓口でベトナム中部ダナン行きの切符を購入。2日後の22時20発。
少しずつ列車に乗って南のサイゴンを目指します。

夜はまたホアンキエム湖のベンチに座りながら、賑やかな喧騒と艶やかな女の子達を眺めながらのんびり缶ビールを飲んで過ごしました。
ビールが安くて美味しい。ベトナム産は大体1缶が20000~25000ドン(約100円~150円)。333という銘柄が好みでよく購入しました。


それにしても、初日に比べると少しずつですが、旅の不安も和らぎ、落ち着いてきました。
宿泊している宿ではトムさんというアメリカ人の男性が、ロビーで色々と親身になって話しかけてくれました。仕事の都合で海外を飛び回ってるようで、若い頃のジョニーデップみたいな雰囲気とカッコ良さがあり、若い方ですがバイタリティに溢れた方で勇気をもらいました。


23時頃、就寝の為に部屋に戻ると、新しく中国人のロンさんという方が今夜からルームメイトに加入されていました。


続く